「ポックリ死」よりも「スッキリ整理死」を

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妻が一昨日から何やらガサガサと片付けはじめました。不要な書類や伝票などを細かく破って捨てているようです。

私は、見て見ぬ振りをして別に問いただしもしませんが、先日の転院治療の説明を聞いて心境の変化でもあったのでしょうか。口には出しませんが、多分、内心はかなりのショックだったのだろうと思います。

「今は医療技術も進歩しているから、そんなに心配することはないよ」と言ってやろうかとも思いました。でも、そんな私の言葉は妻にとっては何の気休めにもならいだろうと思い、好きなようにさせて黙って見守っています。 

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私は、自分の死期を知りたいと思っています。

もし、余命が残り1年だと宣告されれば、そんなにお金も必要ないので、仕事をやめて、欲しい物を買って、旅行をして、食べたい物を食べて、今のような倹約生活をしなくてもいいわけです。

今後の生き方の計画が明確に立てられます。

しかし何歳まで生きるかわからないからストイックに我慢をし、切り詰めながら少しでも蓄えを増やそうと頑張って生きているのです。

誰しも100%死が訪れることは観念的にはわかっていても、具体的に死ぬ覚悟はできていません。

ほとんどの人が100歳までも、それ以上も生きたいと願っているし、生きるであろうと思っています。だから、誰もが欲望を抑え、我慢しながら、老後のための蓄えをするために頑張っているのです。

でも、事故か急病で早死にすることになったら、死ぬ間際にきっと後悔するでしょうね。「我慢なんかせずに、あれもしとけばよかった、あれも買っておけばよかった、海外旅行もしておけばよかった・・・残念だ~まだ死にたくない!」と。

もし、自分の寿命が予め分かっていれば余生を計画的に送って、そんな後悔をすることもなく、「ああ、やりたいことは大体やったし、思い残すことは何もないぞ! これでHappy End!」と言って大往生できます。

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死ぬのは癌がいいかな?

最近は、医学の進歩で昔ほど余命ははっきりしないようですが、癌の場合、大体の余命は医師が告知するようです。告知がなくても、ホスピス(緩和ケア病棟)に回されれば残された日数は平均約2週間です。

患者自身も医療や癌に関する情報量が豊富になっているので、大方の想像はできます。つまり、癌の場合は自分の死期がある程度予測できます。

そんな末期の症状になったら旅行とかは無理でしょうが、欲しかった物を買ったり、食べたかったものを食べたり、会いたかった人に会ったりはできます。

思い残すことをできるだけ少なくするための準備ができるわけです。

それに、人間死ぬ前に片付けておかないといけないことが非常にたくさんあります。

資産のある人は遺書を準備しないといけません。小さなことでは、このブログやドメイン、インターネット、スマホ、Amazonプライム、楽天プレミアムなどなど、有料のネット関係の契約を全て解約しないといけません。

家族は契約先やログインのパスワードまでは知りませんから、私の死後に解約するのは大変です。解約しないと、口座から料金がいつまでも引き落とされ続けます。

そんな準備や整理ををするためにも自分の死期を知ることができたら理想的だなと思います。

 

あした死んでもいい身辺整理

あした死んでもいい身辺整理

 

 

「死ぬ時はポックリ死にたい」と言う人が圧倒的に多いようですが、私はある日突然ポックリ死にたくはありません。

身辺を全部スッキリ整理して、残した家族にできるだけ迷惑をかけないようにしたいと願っています。

これを「スッキリ整理死」と名付けてみました。