ガン治療 転院、セカンドオピニオンは必要だと実感しました。
転院から好転へ!?
今までは、大学付属病院は技術も医療機器も最高レベルの医療機関で、最新の治療を受けられると思い込んでいました。
妻の口腔ガンが複数のリンパ節に転移して、これ以上の手術は不可能と判断されました。それで、今月の5日に大学付属病院から地域のガン治療認定病院に転院しました。この病院は民間の医療機関ですが、県指定のがん診療拠点病院で、がん治療に関しては人気も高いという噂です。
私は、てっきり大学付属病院で手の施しようが無くなったので民間病院に転院させられたものと思っていました。
しかし、この病院では大学病院ではしてくれなかった治療法を色々と試みてくれています。
餅は餅屋?の治療法
まず、痛み止めの方法が違います。ガンの最大の苦痛といえば、やはり患部の疼痛としびれのようです。
大学病院では痛み止めは数種類の飲み薬だけでしたが、この病院では今まで見たことのない、薬液の入った電気仕掛けの小さな箱を通して皮下点滴で痛み止めを腕から24時間投与しています。
トイレに行くときはショルダーバッグのように肩にかけて持っていきます。
恐らく合成麻薬系の沈痛薬だと思います。
この装置で痛みに応じて薬の濃度や量を細かくコントロールしているようです。
看護士が頻繁に装置をチェックし、何やら数字を記録しています。
この痛み止めに効果があったのか、痛みやしびれが多少抑えられたようで、妻が少し明るく元気になってきました。
ただ、副作用で軽いめまいや、頭がボーッとすると言ってますが、痛みが和らいだのは嬉しそうです。
いつも「痛い、痛い」と言ってしかめっ面をしていて、機嫌も悪く八つ当たりをしていたので、私も内心ホッとしました。
「なぜ、大学病院ではこれを早くしてくれなかったのかね、もうあの病院には行かないよ」と妻はボヤイていました。
温熱療法に期待!
その他にも、お決まりの化学療法と放射線療法に加えて温熱療法を受けています。
温熱療法は、がん細胞が熱に弱いという性質を利用して42℃ほどに患部を温めてがん細胞を壊死させます。正常な細胞は血流によって熱を逃がすので影響を受けないそうで、血流の悪いがん細胞だけを攻撃します。
特に副作用もないので、何度でも治療を受けることができるようです。また、免疫の活性化を促したり、放射線治療の効果を高める作用もある優れた療法だということです。
でも、放射線治療と温熱療法は、患部(頬や顎)を機械で挟んで圧迫するので、我慢できない程の痛みだったと訴えていました。
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転院した病院は、我が家から遠くはなりましたが、転院したことは正解だったかなと思っています。
完治することは望めないでしょうが、痛みが和らいで少し元気が出てきただけでも、転院した価値は充分にあったのではないでしょうか。
がんの治療は、どの病院でも基本的には厚労省が作ったガイドラインに沿って行われているようですが、病院それぞれ独自の経験による工夫もあるようです。
快方に向かわない状態が永年続いた場合は、思い切って転院を考えることも必要ではないかと実感しました。
そのためには、日頃から地域の医療機関に関する口コミや情報をできるだけ多く仕入れておくことが大切だと思います。
妻は、点滴に加えて鼻から胃へチューブを通して栄養補給もしていますので、体重が少しだけ増えてきました。
私の1人暮らしは、まだ1ヶ月以上続きます。私の栄養補給と体重は反比例して減少しそうです。
痛いことさえされなかったら、暫く入院生活をしてみたいなと思う今日この頃です。
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