若さを保つ秘訣は、精神年齢をいつまでも低く保つこと。

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私は、若い頃から若く見られ、今まで年齢相応に見られたことがほとんどない。

30歳代の前半に仕事の都合で飛行機を利用することが多かったのだが、必ずと言っていいほどカウンターで「スカイメイト(青少年割引運賃)ですか?」と訊ねられた。

20~25歳くらいに見られたということである。

36歳で子どもができて、スーパーなどで子どもを抱いていると「若いお父さんだね」とおばさんからよく声をかけられた。当時としては、36歳で初めての子どもができるのは遅い部類に入ると思っていたのだが。

仕事で初対面の人に会うと、私の方が年上にもかかわらず、年下の人間から年下に見られる。

若い頃は、若く見られることで相当損をしたと思っている。俗な言葉で言うと「ナメられる」「いい加減にあしらわれる」のである。

体のサイズは標準のMサイズがピッタリの体型で、特に小柄というわけでもない。なのに、今までずっと、いつも年齢相応に見てもらえなかった。

これは、男としては損をするケースが圧倒的に多い。特に仕事上では例外なく損をすると思っている。

だから、「若く見られる」ということは常に私の劣等感のトップに位置した。

 

歳を取れば、年齢相応に見られようになるだろうと期待をしていたが、これは年齢を重ねても同じであった。

妻がガンの闘病中だった頃、手術や治療の度に、何度も同意書に署名させられたが、2度も妻の息子に間違われた。

信じ難いような話だが、これはホントの話。

医師や看護師が「上はご本人が、下は息子さんが署名してください」と、訝る様子もなく言う。

私は、妻よりも4歳上なのに、息子に勘違いされたらしい。「はてな?」と不思議に思いながらも、だまって署名をした。

妻は、内心ひどく傷ついていたのではと思うが、そのことについては特に何も言ったことはなかった。妻を気遣って、私も敢えてその話題には触れないようにしてきた。

女は男よりも老けるのが早いし、オマケに、妻は病気でげっそりと痩せ、顎の骨も切り取っていたので、年齢よりもかなり老けて見えていたのは確かだ。

それにしても、妻の弟に間違われるのは納得できるが、息子に間違われたのには我ながら呆れた。

 

若い頃は若く見えることで損ばかりしてきて、イヤでイヤで仕方なかったが、この年齢(もうすぐ73歳)になると少しは得なこともあるようだ。

まだ、仕事も続けてほしいと会社から請われるし、若い人から「バンドをやりましょう」と声もかかる。

若作りのオシャレも楽しめる。

損なことは、満員電車で席を譲ってもらえないことだけだ。

ただ、優先シートには70歳から座る権利があるというルールを自分で勝手に作ったので、優先シートが空いていたら堂々と座ることにしている。

端がどう思おうと、私は70歳過ぎの紛れもない高齢者なのだ。足腰は弱っている。

 

若く見られる理由について自分なりに考えてみたところ、やや童顔のせいもあるが、私は同年齢の人と比べるとかなり精神年齢が低いように思う。つまり、脳の造りが幼稚にできているのではないかと自覚している。

良く言えば、いつまでも「少年らしさ、純真さ」を失っていないジジイとも言えるが。

要するに、「バカは歳を取らない」の典型なのではないかと・・・。

 

このブログは、私の独り言、呟きなので、今日から「です、ます調」はやめることにした。このほうが書きやすい。