雇用契約の更新をしないことを決めたのに、まだ通勤しています。
以前、このブログにも書きましたが、9月いっぱいで辞めることを8月の初めに、会社に伝えました。でも、今日10月1日、恥ずかしながらまだ会社に通っています。
消費税は上がりましたが、私の生活は変わりません。
私が会社に辞めることを伝えてからすぐに、デザイナーの求人活動を会社が始めたのですが、未だに一人の応募もありません。
数年前はデザイナーやDTPオペレーターを募集すると、2週間もすれば経験者を含め7~8人の応募がありました。正に選択肢いっぱいの買い手市場だったのですが、今は全く逆です。2ヶ月経った今まで一人の応募もありません。ハローワークからの問い合わせの電話すら1本もありません。
世の中、確かに求人難、人手不足なのだということを痛感しました。私の後釜なんて、すぐに見つかるものと思っていた私の考えは非常に甘かったようです。
そんなわけで・・・
この年齢(もうすぐ73歳)で私もまだ会社勤めを続ける羽目になりました。
フリーだった時から今まで、10年以上お世話になった会社なので、私がやっている定期ものの仕事をほっぽり出して、何が何でもと辞めるわけにもいきません。
それに、「そうですか、それじゃ辞めてください」とあっさり辞意を承諾されるよりも、「もう少しだけ何とか頑張ってもらえませんか」と会社に請われるほうが確かに気分はいいものです。
ただ、会社には私の我が儘を聞いてもらって、午前10時出社のフレックス制にしていただきました。
今日が、その1日目だったのですが、出社時間が1時間遅くなるだけで、かなり快適になりました。
起床時間が30分ほど遅くなり、朝のワイドショーで「今日のワンコ」をゆっくり見ながら朝食を摂れます。
通勤途中の街角の人影もまばらになって、歩きスマホの邪魔な若者たちもいません。途中、安くて美味しくてヘルシーな弁当屋さんに立ち寄って、ゆっくりゆっくり歩いて通勤できます。いつも歩いてる街の風景も違って見えます。
わずか1時間の出社時間の差がこれほど有意義だったとは、これは実際に経験してみないと絶対にわからないことです。
朝に弱い私にとっては特にありがたいことです。
会社の中には、「年寄りは早く辞めさせて、若い人を採用したほうが…」と考えている社員もきっと少なからずいると思うので、若くて元気なデザイナーが見つかれば、すぐに辞めるつもりです。
その時が早く来てほしいような、来てほしくないような複雑な気持ちではありますが・・・。
来年の4月には新卒が入ってくる予定なので、遅くともその新人教育が終わる頃にはきっとのんびりできることでしょう。