あなたはカラスじゃない。リクルートスーツなんかやめましょう!

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11日(金)、私の後任デザイナーを採用するための採用試験があり、私も面接官のひとりとして参加しました。

応募して来たのは現在専門学校在学中の20歳の女性2人と、37歳の男性1人のわずかに計3人です。以前に比べると、今は応募者が大幅に少なくなりました。

専門学校生の2人は、1年半ほどWebやグラフィックソフトなどの使い方も学んでいますので、持参した作品も予想以上のレベルでした。

 

 

今までにも何回かデザイナー募集の面接官をしてきましたが、応募して来る若者たちは決まって、喪服のような真っ黒な「リクルートスーツ」なるものを着ています。

華やかざかりの若い女の子たちが告別式に会葬に行く時とまるで同じ装いです。黒いスーツに黒い靴とバッグ、アクセサリーもなく、とてもかわいそうに感じます。

このリクルートスタイルって誰がいつ頃決め、学生たちもそれに倣ったのでしょう?

目立たず、逆らわず、他のみんなと同じ服装で溶け込むのが一番安心、採用されやすいという集団心理があるのでしょうか。

まあ、急な時の喪服としても使えるし、コーデも考えなくていいので、経済的で便利ではありますが。

 

外見からは全く個性が感じられません。男も女も没個性のカラスの群れです。

もっと、色もデザインも個性を生かした多様な服装でも良いのではと思うのですが。

特にデザイナーの募集ですから、ファッションセンスや好みの色も見たいし、採用の判断基準にもなるところですが、真っ黒くろすけの中からはそんなものは全く望めません。

もし、黒のリクルートスーツではない服装で面接にやって来た勇気ある若者がいたら、私はその応募者を採用の筆頭に推薦します。

 

男の場合はスーツだけではなく、若さを強調した紺色やグレーのジャケットでも良いし、ノーネクタイもありだと思います。女性の場合はもっと選択肢が多いのですから、過度に派手でなければワンピースやニットなど、個性をアピールできる装いがいくらでもできるのではないでしょうか。少しくらいカジュアルであっても良いと思います。

面接に来る彼らも真っ黒な喪服スタイルでは気分も落ち込みます。明るい色の服を着れば、気分も明るく開放的になって、もっと自由闊達な受け答えや発想ができるのではと思います。

面接官の印象にも残って、「あの黄色ワンピーの子は、若いのにしっかりしてたよ」「いや、グレーのジャケットの子も即戦力になると思うよ」というように、名前は憶えられてなくても服装で思い出してくれます。

 

これから就職活動をする若者に是非すすめたいのです。没個性のリクルートスーツは、もうやめましょう。

リクルートスーツを着ていないと採用しないという会社は少ないのではと思います。もし、そんな会社があったら、「そんなガチガチ頭の古くさい会社はや~めた」と、こちらからお断りしましょう。そんな会社は自由度が低く、発想が貧困で、独創性が弱い将来性のない会社です。

 

特に、デザイン系の仕事に就職を希望している方は、個性を生かした服装で面接に臨まれることをオジさんは声をにしておすすめします。

私は、外見からも自己アピールができるような勇気ある若者を後任にしたいと考えています。

面接する側も、きっと黒塗り一色よりも楽しいと思いますよ。