妻を亡くして6日目。この空しさ、淋しさは予想を遥かに超えました。
5年9ヶ月のガンとの闘病に力尽き、緩和ケア病棟に移ってから10日目の7月26日、ついに永眠しました。
私と息子が見守る中、最後に少しだけ目を開き、両方の目から一粒の涙をポロリとこぼして息を引き取りました。
あの涙は私と息子への感謝の涙だったのか、別れを惜しむ涙だったのか、まだ逝きたくないという悔し涙だったのか・・・。
今となっては彼女に訊ねることもできません。
些細なことで喧嘩ばかりしてきた37年間でしたが、パートナーを失ったダメージがこれほど辛く淋しいいものだとは全く想像もしていませんでした。
闘病期間が長かったし、毎晩病院に付き添って語り合いながら妻の弱りゆく姿を見てきたので、心の準備はすっかりできていると思っていました。
しかし、そんな心の準備はその瞬間に霧消してしまいました。
死後6日が経過した今も、楽しかった時を共に過ごしたこと、喧嘩をして酷い言葉を浴びせたことを思い出しては涙が溢れます。
悔いが残らないようにと、この数ヶ月私なりに精一杯頑張ってきたつもりです。
でも、ただただ、もっともっと優しく、もっともっと大切にしてやっていればよかったと・・・
悔やまれるばかりです。