抗がん剤治療は受けさせないほうが良かった?

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今日の午後、妻が入院している病院から二度目の電話がありました。

また、主治医が妻には内緒で話があるから金曜日の午後に病院の受付に来てくれという連絡でした。

今回は二度目なので、前回のような驚きはありませんでした。

 

妻は、抗がん剤の副作用が激しくて体力が低下し、現在は入院はしているものの治療は全くしていません。

放射線治療と温熱療法も今の体力では無理だということで中断しています。高気圧酸素治療も気分がわるくなったと言って、1度だけでやめました。

現在、口からは全く食べることができないので、鼻チューブの経管栄養と点滴だけで何とか命を繋いでいます。

治療をするごとに体力が落ちて、病状も悪化しているようです。体重も30キロにまで減ってしまいました。

本人も副作用の辛さに耐えられないのか、化学療法はしないでくれと医師にも私にも繰り返し訴えています。

やはり、吐き気(嘔吐)と息苦しさが相当辛いようです。

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抗がん剤治療は、受けさせないほうが良かったのではと後悔しています。

ネットで調べてみると、抗がん剤は両刃の剣で、薬である反面、毒でもあると書かれています。

医師が書いた「化学療法は受けるな」「抗がん剤のやめどき」というような類の本もたくさんあります。

効く人にとっては薬だが、効かない人にとっては正常な細胞までも破壊する毒になるそうです。

妻の場合は、毒としての効果のほうが強かったのではないかと思います。化学療法を受けるごとに体調が目に見えて弱ってきています。今ではトイレまで歩くことも困難になりました。

抗がん剤の効果は、医師にも予測は難しいようで、がんの専門医でもやってみないと結果はわからないというのが現実のようです。

 

2度目の医師からの説明について、私は2つの予測をしています。

ひとつは、これ以上治療方法がないから、胃ろう(胃に穴をあけて腹部から栄養を流し込む経管栄養)をして退院し、在宅で療養してくれということ。

(経鼻チューブ栄養は入院でしかできませんが、胃ろうは訪問看護を利用しながら在宅でもできるようです)

もうひとつは、緩和ケア病棟(ホスピス)に移ってくれということだろうと思います。

最近の医療機関は余命宣告はしない方向なので、それはないと思っています。

病院は、治癒する見込みのない患者をいつまでも入院させてはくれません。特に、この病院は県外からもがん患者が集まってくる人気のがん診療拠点病院なので、患者の入れ替わりは頻繁なようです。

厚労省も増え続ける医療費を抑制するために、入院日数を減らして在宅医療を医療機関にすすめているようです。

 私は、この間、妻の状態を見ていてつくづく思いました。

自分がガンになったら絶対に放射線治療や化学療法は受けないと。

治療を受けてもがき苦しみながら少しだけ長生きするよりも、治療を受けずに苦しみのない最期を迎える道を選択することにします。