Martinez MSCC-14RS コンパクトながら低音が良く響くエレガット
私が最もよく弾いているギターがこのエレガット Martinez MSCC-14RSです。
マルチネスはドイツのギターメーカーですが、中国の工房で製造しています。この工房は中国でも最高水準の工房でアメリカ人の製作家が技術指導しているそうです。
ナイロン弦は指に優しいので、ついこのギターに手が行きます。
独特のNikeのマークみたいな小さなサウンドホールが特徴です。
サイドの上部にも楕円形のサウンドホールがあってプレイヤーに音が届きやすい設計になっています。
トップはスプルースの単板、サイドとバックはローズウッド合板、フレットボードはエボニー(黒檀)。プリアンプはチューナー付きのB-BAND製です。最近はFishman製に変わっているようです。トップのスプルースは質の良い材が使われています。14フレットジョイントでスケールは65センチと普通サイズ。ネックの反りを調整できるトラスロッドも装備しているので安心です。
このモデル以外にもシダー(RC)やメイプル(MS)、オバンコール(OV)を使った何種類かのタイプがありますが、私の好みはスプルース+ローズウッド。迷わずRSにしました。
サウンドホールやブリッジなどのデザインが気に入って、試奏もせずネット通販で購入しましたが、これは当たりでした。
薄胴(最厚:7cm)ながら低音がとても良く響きます。
今までにナイロン弦のギターはたくさん弾いてきましたが、低音の鳴りはこのギターが最高です。低音がよく鳴ると音に深みが出てきて、私のような下手でもそれなりに聞こえます。ハイポジションのフレット音痴も全く感じません。
ナット幅は48ミリで広くもなく、狭くもなく私にとってはジャストサイズでした。ナット幅51~52ミリのガットギターにはもう戻れない感じです。弦高はやや高かったので、サドルとナットを削り調整しました。
薄いボディーとともに非常に弾きやすいギターです。
フレットボードのポジションマークとインレイ風のバラの花はシールを貼りました。
このシールは、たくさんの種類があって、簡単に貼れます。
Jockomo シングル・ローズ ギターに貼る インレイステッカー
オリジナルの金ピカのペグがあまり好みではなかったので、少し渋めなペグに交換しました。
集合住宅暮らしなのでアンプに繋いでの音出しはしてませんが、生音でも結構音量が大きいので思いっきりには弾けません。それで、普段はサイドのサウンドホールは塞いで練習しています。
現在、弦は、D'AddarioのEJ46というハードテンション弦を張っていますが、次はフランス製のSAVAREZのCREATION(ノーマルテンション)を張る予定で購入しました。弦については、またレビューします。
サイドのサウンドホールのホコリ対策
ギタースタンドに立てかけておくとサイドのサウンドホールが上を向くのでホコリがボディー内に入りやすくなります。その対策として厚手の透明ビニール(テーブルマットの切れ端)をボディー幅に合わせてカットしたものをかぶせています。これはギターの美観を損なわず、練習時のミュート効果も多少あり、ずれ落ちることもありません。
我ながらいいアイデアだったと自画自賛しています。