秋の夜長に「癖」の遍歴を振り返ってみました。

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今日、天気も良かったので3ヶ月ぶりに近くの市立図書館に行ってきました。また、本でも読もうかという心の余裕が出てきたようです。なかなか良い傾向。

借りたのは全く知らない短編小説集2冊。ちょっと図書館で冒頭部分を立ち読みしたら面白そうだったので、予備知識もなく何となく選びました。

浅田次郎の「獅子吼(ししく)」と、有栖川有栖の「怪しい店」の2冊です。

 

読書というのは癖になるもので、癖になると常にベッドの枕元に読みかけの小説がないと寂しくなるものです。これは、常に身近にアルコールがないと寂しくなる晩酌とよく似ています。(今は晩酌はしていませんが・・・)

 

私の人生を振り返ってみると、になったものがいくつかあります。

中学~高校生時代は、住まいが福岡市の平和台球場(福岡の人にしかわかりません)の近くだったので、父がもらってくる招待券で西鉄ライオンズ(昭和の福岡の人にしかわかりません)の試合をひとりで観戦に行くのが癖になってました。

スポーツ苦手少年だったのに、なぜか観るのだけは好きだったようです。

 

大学時代は、夜中にラジオを聴くのが癖になってました。

聴いていたのは、もちろん「オールナイトニッポン」や「ジェットストリーム」(昭和の人にしかわかりません)などです。

枕元に無理して買ったSONYのトランジスタラジオを置いて、4畳半の安アパートでひっそりと聴いていたものです。

団塊の世代の人には共感いただけると思います。

 

20代から30代の頃、まだ映画館でしか映画を見ることができない時代に、映画を見ることが癖になったことも。

ひとりで月に3~4回映画館に足を運びました。当時は今みたいにチケットも高くなかったし、ちょっと古い映画を2本立てで上映していた小さくて薄汚い映画館が商店街の中にたくさんありました。

 

バーやスナックに飲みに行くことが癖になったバカ中年時代もありました。

これは、あまり良い癖ではありませんが、日が暮れると自然に馴染みのバーやスナックに足が向くのです。井川遥のような美人のママさんがいたわけでもないのに、何が楽しくてせっせと飲み屋通いをしたのか今では思い出せませんが、確かにこれも癖になるものです。

 

そんな色々な癖がいつ、どのようにして熱が冷めていったのかは記憶にはありませんが、今ではひとつも癖として残っているものはありません。

子どもの頃からよく言われてきました。「お前は気が多い」とか「熱しやすく冷めやすい」と。

幸か不幸か、何でも長続きしない性分のようです。

このブログは、投稿数とPVは少ないものの、よく続いているなと自分で感心しています。

 

読書が癖になったのはまだ最近のことで、4〜5年ほど前からです。それまでは小説なんて全然興味なかったのですが、確か、何かのきっかけで藤沢周平の小説を読んだのが癖の始まりだったように記憶しています。

 

今夜から、ベッドに潜り込んで久々に読書の秋を堪能しましょう。

まずは、有栖川有栖の「怪しい店」からです。アリスガワアリス?、作家の名前も怪しいですね。

このミステリー作家の小説は初めてです。