ストレスに弱い人がストレスに強くなるなんて絶対に無理!

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私の仕事は、冷・暖房の効いた部屋で1日中イスに座ってパソコンに向かってと、はた目には楽そうですが、結構ストレスの多い仕事なんです。初校、2校、3校・・・校了、納品と常にスケジュールに追いたてられながらの仕事です。その上、クライアントからの修正・差し替え指示、ダメ出しが何度も何度も情け容赦なく降り注いできます。

デザインやDTPの仕事をしている人は、ほとんどの方がストレスで精神を病んでいるといっても過言ではないくらいです。同じ仕事をされてる方には共感いただけると思います。

 

私が勤務する会社で同じ仕事をしているスタッフを観察していると、あまりストレスを感じない人やストレス解消が得意な人。また、逆にストレスに打たれ弱く、ストレスを引きずりながら生きている人など、同じ環境で同じ仕事をしていても様々です。

そこで、ストレスに強い人はどんなタイプかなと考えてみました。

1、自分は良く喋るけど、他人の話はほとんど聞かない。

2、上司や同僚から注意されても、すぐに忘れてしまう。元々あまり聞いてもいない。

3、外に出かけるのが大好きで、休日はほとんど家にいない。

4、自分だけが仕事をしていて、自分が一番仕事ができると思っている。

5、細かい心遣い(デリカシー)がない=小さなことに余計な気を使わない。

6、朝や退社時の基本的なあいさつをあまりしない。

7、人間好きで、人との接触が苦にならない。

 

そして、この逆の人はストレスに弱い人のようです。

こう書くと、「ストレスに強い人=人間性が悪い人」みたいですが、必ずしもそうではありません。いつも明るく、会社のムードメーカーで、みんなから好かれ、仕事もできる、非常に羨ましいタイプの人なんです。

 

私の考えるところ、

ストレスに強い、弱いは人それぞれが持って生まれた性格によるものだと思います。その人の個性なのです。だったら、自分の性格を変えるように努力すればストレスに強くなるのではと思われるかも知れません。

でも、私が72年間生きてきて実感したことは、人間、物心ついてからの性格は一生変わりません。どんな環境に身を置いても、変えようと努力しても性格だけは変わりません。私は身をもって試み、体験したので自信を持って言えます。

ストレスに弱い人に上記の7項目を全部実践しなさいと言っても、一人としてできる方はいないと思います。

 

だったら「考え方」を変えればいいのでは

と思っても、考え方は性格に依存しているので、頭の中だけで考え方を変えたつもりでも、根っこは変わるものではありません。パソコンに例えるなら、「性格=OSで、考え方=アプリ」のようなものです。アプリを色々取り替えてもOSは変わりません。アプリがOSを変えることもできません。

 

生来ネガティブな人に「もっとポジティブに考えなさい」と叱咤激励しても、頭の中だけでポジティブに考えたつもりになってるだけで、何か難題にブチ当たるとすぐに「ポジティブ」は霧消してしまい、元の「ネガティブ」に簡単に逆戻りします。

人間の性格を根本から変えることはできないのです。パソコンのOSのようにバージョンアップできたらいいのですが、「三つ子の魂百まで(幼い頃の性格や性質そのものは、年老いても変わらない)」で、残念ながら性格は死ぬまで更新することすらできません。

「年齢を重ねると性格も変わる」と主張する学者もいるようですが、私はそれは嘘だと思います。

 

世の中には「上手なストレス解消法」「ストレスを溜めない方法」なんてことを提唱する方や、ノウハウ本がたくさんありますが、やらないよりは、やった方が「一時しのぎ」にはなるという程度です。ストレスに弱い人の根本的な解消法にはなりません。それは、何をやっても人間の性格は変わらないからです。

 

私たちが感じるストレスの原因は家族だったり、会社の人間だったり、対人関係から受けるものが大部分だと思います。ですから、ストレスに弱い人はあまり他人と接触しない環境や仕事を選ぶのがストレスを受けない最良の方法だと思います。例えば、結婚はしない、友達は必要最少限に、黙々と製作に打ち込む職人や芸術家になるなど。

 

私は、お金を貯めるのは苦手でしたが、ストレスを溜めこむのは超得意です。

今度生まれ変わったら、芸術家になりたいと常々思っています。