妻に先立たれて変わったこと。

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妻に先立たれて52日ほどが経過しました。

今、私の生活に会話がなくなったこと、男料理をするようになったこと以外にも、以前と変わったことがいくつかあることに気付きました。

 

妻がなくなってから本を1冊も読んでいません。

読もうという気も何故か起こりません。ネットで読みたい本を探すこともしなくなりました。

ゆっくり本でも読もうかという心の整理と、気持ちのゆとりがまだ充分に回復していないからだろうと思います。

あれほど、寝る前に読む本がないことが寂しかったのに、今は電気を消して寝る前の数十分間、ボーッといろんなことを考えています。妻との思い出や、明日しないといけないこと、会社はどうしよう、住まいはどうしよう・・・などなど。

 

今まで嫌いだった人混みのスーパーに、それほど嫌悪感なく行けるようになりました。

私は今まで、祭や花火大会、初詣、各種イベント、バーゲンセール、コンサート、スポーツ観戦など、とにかく大勢の人が集まる中に行くことが苦手で極力避けていました。大勢の人間を見ていると気分が悪くなることが度々あったからです。これは一種の精神的な病かも知れませんが。

そんなわけで、スーパーやデパートに買い物に行くこともあまり好きではありませんでした。妻が元気な頃は近所のスーパーには妻がひとりで買い物に行っていて、私は、ほとんど付き合いませんでした。

ところが、最近は必要にせまられたせいもありますが、人混みのスーパーでの買い物にも少しずつ慣れてきました。

今日もイオンに行って食料品を買ってきましたが、恥ずかしさも嫌悪感もなくカゴを提げて買い物ができました。ただ、できるだけ滞在期間を短くするために買い物リストを書いて行き、目的の品だけを買ったらサッと帰ります。今でも、私にとっては、長い時間滞在していたい場所ではありません。

 

何故か、以前よりも「きれい好き」になりました。

専業主婦だった妻が元気な頃は掃除はすべて任せていて、私はたまに自分の部屋に掃除機をかける程度でした。

でも、自分が全ての部屋を掃除しなくてはいけないようになって、今までは全く気付かなかった汚い所が気になって仕方なくなりました。

普通は高齢の男が一人暮らしになると、「男やもめにウジがわく」と昔から言われているように、「ゴミ屋敷化」していくのが普通なのでしょうが、私の場合は全く逆です。

妻が今まであまり掃除をしていなかったせいかも知れませんが・・・。

仕事が休みの日は、何時間もかけて掃除をしています。部屋はもちろん、トイレも風呂もキッチンも全てピッカピカに磨いています。おかげで、家の中は妻がいた頃よりもかなりきれいになっています。

また、家の中に不要な物(ゴミ)が山ほどあったことに気付きました。そこで、押入や収納スペースを整理して週に2回のゴミ出し日には、大のゴミ袋いっぱいにして1~2袋捨てています。中には、妻がいたら捨てると激怒されるような物もたくさんありますが、妻には内緒でコッソリ思い切って捨てることにしました。

不要な物(ゴミ)は、まだまだ沢山ありますので、これからも整理して捨てていく予定です。

ひとりになったら、できる限り身の回りは身軽に、シンプルにしておかなければなりません。

できるだけ、特殊清掃人の手を煩わせないように。