断酒で妻のヘソクリと私の時間が増えました。
最近、食卓から鍋物が消えました。
去年までの冬の夜の定番といえば鍋物でした。
私は鍋物や湯豆腐が大好きで毎晩でも飽きないほどでした。
でも、今年の冬の食卓には鍋物は全く登場しなくなりました。それは何故かというと晩酌をやめた(断酒した)からです。
私にとって、鍋物や湯豆腐はご飯のおかずではなく、酒のツマミなのです。
酒(熱燗)を呑みながら鍋をつつくのは寒い冬は最高ですね。
体も内側からポカポカ温まります。上着を1枚脱いで、汗をかきながらアツアツの豆腐や白菜を頬張っていました。
しかし、晩酌をやめたら鍋物を食べたいと思わなくなりました。
鍋物や湯豆腐は、ご飯のおかずにはならないのです。
我が家の鍋物は、ほとんど水炊きで、味ポン酢で食べます。これは味が薄すぎて酒のツマミには最高なのですが、ご飯のおかずにはなりません。
おかげで私の鍋奉行の仕事も廃業です。
ご飯のおかずは、やはり味の濃いものでないといけません。「すき焼き」も鍋物の一種でしょうが、これは味が濃いのでご飯に合います。
刺身もご飯のおかずにはなりません。
鍋物と同じように、刺身も絶対に酒のツマミです。刺身をおかずにご飯は食べれません。
妻は、お店に行ったら「刺身定食」とか「海鮮丼」とかがあるじゃないかと言いますが、私はダメです。
刺身は酒の肴として食べるものと決まっているのです。ですから、「刺身定食」とか「海鮮丼」は絶対に注文しません。
そんなわけで、最近は刺身も我が家の食卓には姿を見せません。
その他にも、これは絶対に酒のツマミだと思っているものがあります。
チーズ、スモークサーモン、オイルサーディン、生ハム、焼き鳥、冷や奴、カニ、しめ鯖、竹輪・蒲鉾系・・・などなど。
これらは絶対にご飯のおかずにはなり得ません。
焼き鳥は味が濃いものもありますが、串を片手にご飯は食べれません。
断酒をしたら妻のヘソクリと私の時間が増えました。
晩酌をしていたときは、テレビを見ながらダラダラダラダラと30分も40分も酒を飲み、それから食事でした。妻からはよく小言を言われていました。
しかし晩酌をやめてからは食事の時間が非常に短くなりました。アッという間に終わります。10~15分もあれば充分です。
私は終戦直後の食糧難時代に育ったので、食べるのは速いんです。
今は、カレーだけ、シチューだけ、焼き魚と味噌汁だけと非常に食生活がシンプルになりました。
計算はしていませんけど、刺身など酒の肴が必要なくなった分、食費も節約できてると思います。鍋物も結構材料代がかかります。
妻は何も言いませんが、きっとヘソクリが増えていることでしょう。
私には趣味の時間が増えました。「時は金なり」ですからね。